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チベットツアーガイド 地元チベット人を排斥

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(2003年7月15日 AFP)

7月15日、中国政府はチベットの地域ツアーガイドを解雇して中国人大学院生を採用することを明らかにした。

ラジオ・フリー・アジア(Radio Free Asia)は、この政策が現在ツアーガイドとして勤務している何百人というチベット人に影響を与えることになると話している。情報筋はラジオ・フリー・アジアに対して、「今年度は、中国から160人の中国人学生がチベット入りした。この他にも、200人から300人の団体がガイドとして7月と8月にチベット入りする予定」と話した。

情報筋によると、「地方のチベット人らは英語を話せるものの、高校卒業証書を所持していることが必要最低限の資格規定であり、中国系短大や大学の単位を取得していることが好ましく、彼らは職業資格を与えられていない」とのことだ。

職員の交代命令は、中国中央政府の観光当局 が昨年出され、今年5月に再提出された。ガイドらが交代する実際の日付は明らかになっていない。職員交代の理由について中国当局は何も述べていないが、恐らくチベット人と外国人の接触を絶って彼らの自治権獲得の勢いとなる動きを抑制する狙いがあるものと見られる。

中国はSARSの蔓延を恐れて、4月25日からチベットの観光団体訪問を禁止していたが、7月1日の再公開以来、チベットを訪れる国内観光客は300人以上、外国人観光客は600人以上に上っている。中国は1951年からチベットを占領しており、政治的、宗教的圧力そして漢民族の入植などを通してチベットの仏教を基本とした文化を一掃しようとして非難されている。